人の命は儚くもしぶとい・・。
【憎まれっ子世に憚る】
って、昔から言いますよね。
これ・・ほんとだと思います。
私は、以前は高齢者施設が併設されている病院に勤務していました。
そこには90歳以上の人がたくさんいらっしゃったんです。
それも、とても元気。
なぜ、こんなに元気なのかな??とよくよく観察しました。
数年観察して思った事は・・。
・言いたい事を言う。
・我慢をしない。
・無理をしない。
・すぐ病院に行く。
・楽しい事をする。
・好きなものを食べる。
こんな感じの人が多かったのです。
ただ・・一生そうではなく、
若い頃は戦争時代も経験し、貧困の時代もあった、子育ても必死、配偶者を立てて、配偶者の言う通り、お姑さんからのいじめにも耐え抜き介護をして見送った。
など・・壮絶な時代を必死で乗り越えてこられた方がほとんどです。
もう二度と、あの時代には戻りたくない。
自由になった今しか楽しめない。
こんな方がほとんどでした。
お顔に刻まれた深いしわ・・苦労した方はどんなに口が悪くても、目の奥が優しいのです。
心をちゃんと理解されている。そして、人を見る目があった。
人のために進言することもある。協力することを知っている。
そんな方が多かった・・そんな方を目標にしたいと思ったし、たくさんお話を聞かせてもらいました。それが人生の先輩に尊敬の念を持つこと、伝えることが必要だと思ったからです。
ただし・・・本音もいじわるな人もいました。認知症になってもいじわる。
本気でいじわるな人なんだな・・と思う人は、高齢者の中でも超高齢で100歳を余裕で超えてもまだ口は達者ないじわる節。
あの方は何歳で亡くなったんだろう??
私が知ってる限りでは104歳か?106歳ぐらいだった。
その、いじわる婆さんが言った一言は・・・
「長く生きていると、知り合いが全員亡くなって、私一人ぼっちになってしまった・・。」
これ・・何か意味があるんでしょうね。
亡くなる前は、本心から周りの人に感謝できたんだろうか?
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