長い間、ありがとう。
ちょうどミレニアム!と言われていた2000年に
マリアは私の元にやってきました。
それから23年。
マリアの家族が広がって、マリア、エル、トト.、アトムは
私と一緒にいてくれました。
みんな高齢化し・・病気になり、天に帰っていく。
最後に残ったのは、トト.1人。
この子が天に帰ったら、もうワンコ生活は終わり。
後は自分の世話をしないと・・私は一人です。
母以外の家族とは疎遠です。他人よりも遠い関係です。
自分で将来の準備をしておかないと・・と思ってトト.と過ごしてきました。
とうとう、トト.が旅立つ日がやってきました。
10日も前から、食事を一切摂らなくなり、水分のみで生きる。
今まで身につけたお肉をそぎ落とすかのように消費し、体内に残っているものを
すべて出していく。枯れるような老衰。
食べなくなり・・後ろ足が動かなくなり、目もほとんど見えなくなり、鼻も嗅覚が鈍い。
前足が動けなくなり、水分も水のみしか受け付けなくなる。
昼夜逆転の生活で眠りも浅く、脳の発作もある。
大往生というのは簡単だけれど、きっと本人は動けない事が不自由だっただろう。
耳で私の声を拾い集め、どのあたりにいるか?方向をしっかり探っている。
少しでも離れたら泣いて呼ぶ。
赤ちゃんのように甘えているのを見ると、ずっとこのままでもいい・・とさえ思う。
でも、命には限りがある。
この子が知ってる人達全員に会った後に・・意識がなくなった。
最後にトト.にしてあげられたのは・・抱っこして全身マッサージだった。
気持ち良く眠れた時に、魂は肉体を出たのだろう。
心臓は動いているけれど・・、すでに自然排便が始まっていた。
その後、一度止まった心臓。
吐血してスッキリしたら、心臓が動きだした。
ゆっくり寝かせると・・再び、心臓がゆっくり・・ゆっくり・・と、静かに静かに止まっていった。本人はもう完全に意識がないので、苦痛も何もない。
肉体だけの問題であることはわかっていた。
後は、綺麗に綺麗にするのみ。
心臓が完全に止まってしまってから、すぐに硬直が始まった。
あっという間に、ガチガチになった体を不思議に思い・・綺麗にし、全身撫でて褒めたたえた・・もうそれしか、私にできることがなかった。
どんなに頑張っても心臓は戻らないし、この子のタイミングであることは間違いない。
隣に布団を敷いて、そっと眠った。
もちろん、眠れる訳はないんだけど・・。
朝・・どうしても硬直の理由がわからなくて、イメージしてみると
霧の中をさまよっている!
この子は、自分がどこにいるのかわからなくて、さまよっているから硬直が酷かったんだ。
トト.を誘導することにした。
リードを持って・・霧の中を歩く。霧が晴れ・・しばらくするとお花畑があり、
川らしきものが見えた。そこには橋がかかっていて・・向こう側を見ると、
アトム、エル、マリアが迎えに来ていた。
とりわけ、アトムは橋のすぐそばまで来てくれていて、とても嬉しそう。
それが見えたトト.に橋を渡るよう誘導し、私は手前から見送った。
橋を渡ってからは、アトムと走りながら、エルもマリアも何度も振り向きながらも
向こうの方に消えていった。
私はまだ川の向こう側には行けない・・。
見えなくなるまで見送って安心することができた。
それから、火葬の時間になり・・・火葬場に到着すると、あれだけ硬直していた体が
柔らかく、しなやかに戻っていたのです。
微笑んだお顔で、滞りなく葬儀が終了しました。
もうワンコ生活が終了。
淋しいね・・凄く寂しい。寂しすぎて思考も感情も停止しているような気がします。
もう隣にトト.はいない・・。
アトムもエルもマリアもいない・・。
これからは、ひらすらに・・神仏に祈るしかないか。
少しずつ家のお掃除をしたら・・身体のメンテナンスをします。
今は、人生の転機。大きな曲がり角にさしかかっています。
少し心が休まったら・・後は死ぬまで神様と仏様のお手伝いをさせていただきます。
たくさんの方にご心配を頂きました事に、心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。
私は・・きっと大丈夫・・だと思います。
人生の転機は誰にでもある。
越えられない事は起きませんから・・。
マリア、エル、アトム、トト.に感謝と愛情を持って、
周りの方、お客様達に感謝の気持ちを持って、
残りの人生も生きていきますね。
ありがとうございました。
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